fragrant water

愛、幸せに気がつく毎日。人生に感謝です。

初めてのお盆。

私の実家には、日本らしい習慣というものは無い。

 

正月におせち料理を食べたことはないし、初詣に行ったことは無いし(新しい年になって初めてお参りする、ということを"初詣"とは呼んでいた)、お盆に何かしたことは無いし、お彼岸ってなんなのか分からないし、親戚が一堂に会したことなんて祝い事があっても行われたことはなかった。

 

ただ、今年からは違う。

我が家にお盆という習慣がやってきた。

初めてという意味もあるし、【初盆】の意味もある。

 

ナスとキュウリで作る、精霊馬。

提灯。

祭壇。

祭壇の飾り付け。

迎え火と送り火。(私は実家にいない時間だったから未体験)

それぞれ行い方は地域によって差があるのでコレが正解!というものは無さそうだけど、まぁ最低限出来ることをさせてもらった。

 

お盆てね、正直「仕事がお休みになる貴重な日」というくらいにしか思ってなかった。

社会人になってからは、初盆のお宅に伺ってお線香をあげさせてもらうということも加わったけれど、一番は休み!だった。

 

今年、初めて本当のお盆を体験して感じたことは、

とっても素敵で大事な日だ!

ということだった。

 

お盆中、ずっと実家で過ごして、自分の布団がないからって座布団で寝たから身体中が日を追うごとに痛くて辛くて、寝不足も続いて体調的には辛かったんだけど、仏様をお迎えすることがとても心地よくて夢のような日々だった。

初盆とはいえ、ひっきりなしにお客様がくるわけでもなく、特に送りの日はほぼお客様はいなくてダラダラするだけだった。

それでも、本当に本当に素敵な時間だった。

 

お盆を終えて、改めて故人を想って泣いた。

まだこんなに悲しかったんだと思った。

当たり前だよなぁ。

 

変な話だけど、今から既に来年のお盆が待ち遠しい。

クリスマスパーティーの後すぐに来年のクリスマスが待ち遠しいのと似てるくらい。

 

神秘的でありがたくて、温かくて心地の良い、とても素敵なお盆を過ごせたのは、我が家に帰って来てくれた仏様たちのおかげ。

カラダのある私たち、生きていることを存分に楽しんでいこう。